ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 本来ならば、王家の馬車は私用に使うものではない。
 特にルディは真面目なので、王族の仕事ではなく警備隊長として働いている自分が馬車を借りることを断った。
 しかし、その考え方は間違っていると王妃に諭された。

「わたくしは、あの子猫が可愛いからひいきしているのではないのよ……まあ、正直、そういう気持ちがあることは否定しませんけどね。エリナはあなたが考えている以上にこの国にとって大切な人材なの。個人的なことを抜きにしても、あの子の身辺には充分気をつける必要があります」

 子猫は、マーレン国のウィリオ王子やフィフィール国の豪商の娘であるルールーと友情を深めた、未来の三国間の外交においてのキーパーソンなのだ。
 青弓亭のエリナは、今や王都の一料理人ではない。
 見た目は平凡な(だが、とびきり可愛らしい)子猫のエリナは、その実力が発揮されるにつれて、スカイヴェン国での重要人物となっていた。

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