ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 おまけにエリナは、花祭りにおけるカレーライスイベントの収益を『スカイヴェン国の子どもたちや若者が知識を身につけるために使うのはどうだろうか』という提案までした。
 国の未来まで見通すようなこの提案は、到底幼い子猫のものとは思えないため、これを耳にしたものは心底驚いた。誰かが背後で糸を引いて、子猫の口から語らせているのではないか? などという疑惑が持たれたほどだ。

 しかし、日本で暮らしていたエリナは、自分の考えとして教育の大切さを語った。
 その提案は、可決された。
 そんなエリナは褒賞の類をすべて断り、倒れるのではないかと心配されるほどのハードな仕事をすべて無償で行ったのだ。

「エリナは、賢いを超えて……高潔の域に達している……いや、天使か? あの子猫は天使なのか?」

 国王のセガルスには、エリナが天からの使いのように思えてきた。

 まだあどけない、幼い子猫のうちからこの調子なのである。
「この子猫は将来はいったいどんな大物に育つのか」と、エリナの稀有な才能と心の広さを目の当たりにしたスカイヴェン国の人々は、彼女を国の宝として大切に育てることを決意したのであった。
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