ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「新鮮な卵と良質な砂糖、それに小麦粉が取れるなら、きっとお菓子も美味しく作れるでしょうね」

 美味しいおやつを期待する子猫に、ルディは「そうだな、とても美味しいだろうな」と優しく言った。

「エリナが考案した『泡立て器』は人気の道具だが、貴族の屋敷の厨房には行き渡っているんじゃないかな。もしかすると、ご当地ロールケーキを作ってもらえるかもな」

「わあ、楽しみです!」

 子猫は窓の外に、のんびりと草をはむ牛の姿を見つけて「どうやら美味しいミルクもありそう!」と小さな手をぱちぱち叩いた。



 そんなことを話しているうちに、馬車はアルデルンの実家のコースト伯爵家に到着した。
 ふたりが馬車を降り、御者のサンディが荷物をおろそうとしたら、到着に気づいたコースト家の使用人がわらわらと集まってきた。

「恐れ入ります、お荷物をお預かりいたしますね」

「馬車はこちらに」

「あ、どうも、すみません」

 仕事を取られたサンディが戸惑っていると、執事らしい中年の豹の男性が「殿下、子猫のお嬢さま、どうぞこちらにお進みくださいませ」とルディとエリナを屋敷へと案内した。

 ルディがサンディに視線で合図をすると、彼は「馬車の確認をしたら参ります」と一礼をして、姿を消した。
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