ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「ふう……極楽極楽」

「うん? ゴクラク?」

「ええと、とても気持ちが良いという意味です」

(あまりの気持ち良さに、日本語が混ざっちゃったよ)

 エリナはえへへと笑ってごまかした。
 そして、少し離れたところにフェレットのサンディもお湯に浸かっていたので手を振った。

「温泉は気持ちがいいものですね」

「そうだな……自然の中で入る湯は、なかなか風情があって良いものだ」

 雨除けの屋根が付いてはいるが、板塀に囲まれたその周りは木々が繁り、露天風呂のような雰囲気になっている。
 エリナは湯船に作られた子ども用の段にちょこんと座り「疲れが全部流れ去るようです……」と目をつぶった。
 さすがに人化したルディの、しかも湯浴み着一枚しか着ていないその膝に乗るのは、21歳の女子としては抵抗があったのだ。

 混浴の露天風呂には、このぬるい湯と中くらいの湯、そして熱めの湯があり、それぞれの好みによって(たとえば、熊は熱めの湯が好きである)選ぶことができる。
 喉が渇いたら、泉から引いた水を自由に飲める水飲み場があるし、小腹がすいたら温泉たまごを食べるのも楽しみになっている。

 今日は利用しないが、食堂が併設されていて、そこで昼食や夕食をとることもできる。
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