ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「あれ……ルディさん、どこだろう?」

 半袖のシャツに半ズボンという湯浴み着を着たエリナは、混浴温泉に来て周りを探した。

「エリナ、こっちだ」

「あ、ルディさ……んんっ?」

 そこには、頭に狼の耳をつけた、すらりと背の高い銀髪のイケメンがいた。
 男性が着用しているのは、湯浴み着の半ズボンだけである。
 フランセス王太子にそっくりだが、彼よりも精悍な顔つきで筋肉のしっかりついた細マッチョの彼は……そう、人化したルディであった。

「ルディさん! わあ!」

「獣化したまま湯に浸かるのはマナー違反だからな、こっちの姿だ」

 やはり、モフモフがそのまま公衆の浴場で入浴するのは、抜け毛の関係で好ましくないのだ。

「そ、そういえばそうでしたね! すみません、めったにその姿を見ないから、わかっていてもちょっと驚いちゃいましたよ」

「ははは、そういえばそうだな」

 ルディは、優しく笑いながらエリナの手を取った。

「さあ、向こうがぬるい湯だそうだ。行こうか」

「は、はい」

 エリナはドキドキしながら手を繋ぎ、源泉を冷ましてから溜めているぬるめの湯の方に向かった。
 
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