ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 就寝の準備を済ませたララベルが、エリナたちの部屋にとことことやってきた。そして、フェンリルの姿を見て歓声をあげる。

「素敵でしゅ!」

 感動で、噛んでしまった。

「さあ、もう休みましょうね」

 夜は甘えん坊になる子猫が、お姉さんのような口調になっているので、ルディはおかしくて仕方がない。
 笑いを噛み殺しながら、大きなベッドに乗る。

「さあ、こっちだ」

「うわあ、モッフモフ」

 エリナと並んで尻尾の間にララベルが入った。そして、頭が子熊になる。

「ララベルちゃんもモッフモフで可愛いね」

「くーん」

 エリナに優しく頭をモフられたララベルは、全身が子熊になってしまい、満足そうな声で鳴いた。エリナはララベルを抱きしめると「おやすみなさい」と呟き、白い子熊と共に夢の世界に旅立った。

 そんなふたりを、ルディは優しい視線で見守った。

(エリナは日に日にしっかりしていくようだ。そして、最初ほど暗闇を怖がらなくなってきたように思えるし、優しさを受け取ることにも慣れてきたようだ。優しくて素直なエリナが、どうかこの先も健やかに育ちますように……)

 ふたりの幼な子をふわりと肉球で撫でると、ほのかに光った。

(ん? ……目の錯覚か)

 ルディは自分の前脚を不思議そうに見る。
 彼はまだ、自分がこの国の人々を守り導く運命にあることを知らない。
 
 彼はそっと目をつぶると、あどけない子どもたちと共に幸せな眠りに入った。



FIN.
< 235 / 235 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:310

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
見習いトリマーとして働いていた江理奈は なにかの手違いで幸運を他人に搾取される運命となり、 日本で辛い人生を送っていました。 それでも優しさを忘れない江理奈の心の支えは モフモフした可愛い動物たちとの触れ合い。 疲れきった江理奈はある晩、車に轢かれそうな子犬を助けます。 その子犬は、実はおっちょこちょいの犬の妖精クー・シーだったのです。 運命を司る妖精のフォーチュナの計らいで、 別の世界に転移して新たな人生を歩むはずが、 クー・シーの勇み足で充分な準備もなく異世界に送られてしまい……。 獣人たちの住むスカイヴェン国の守護妖精として、 優しい人たちに愛されながら子猫のエリナは今日もがんばります。 おかげさまで、コミカライズも大人気な『ねこねこ幼女』シリーズの新作を、 今年もよろしくお願いします!
表紙を見る 表紙を閉じる
子猫のエリナが戻ってまいりました。 今回も、モフモフ、モフモフ、とびきりのモフモフ、そして美味しい料理です! 見習いトリマーとして働いていた江理奈は 運命の悪戯で幸運を他人に搾取されて辛い人生を送っていました。 そんな彼女の癒しは、モフモフした可愛い生き物たち。 ある晩、車に轢かれそうな子犬(実は犬の妖精クー・シー)を救った江理奈は、 別の世界に転移することになり、 獣人たちの住むスカイヴェン国の守護妖精として 新たな人生を送るようになったのですが……。 コミカライズも絶好調の『ねこねこ幼女』シリーズの新作を、 よろしくお願いします(=^x^=)にゃん♡

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop