ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「えへへ、褒められちゃった」

 優しいうさぎの青年に褒められたエリナは、嬉しそうに白い猫耳をぴこぴこさせた。

 平凡な王都の一員に見えるうさぎの青年、ジャンであるが、ミメットが呼んだ通りの配達屋では、決して、ない。
 確かにギルバート前国王からのおやつを運んでくることも多いが、それが本職では、決して、ない。
 彼は王家の諜報員なのだ。
 しかも、王都を陰から見守る腕利きの諜報部員なのだ。

 そして現在、王家の注目が不思議な子猫のエリナに集まっているため、一番優先される情報は『可愛い子猫のエリナについて』なのであった。
 というわけで、子猫の成長について、彼によってさっそく報告がなされるだろう。

 ちなみに、うさぎのジャンを始めとした王都担当の諜報部員たち、通称『子猫のエリナを見守り隊』のメンバーは皆エリナのファンなので、本部に戻り頭を撫で撫でしたことが報告されると、羨ましく思う他の部員たちとの間でちょっとした騒ぎが起こることは間違いない。
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