ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「噛んだ途端に口いっぱいに広がる、この肉汁! それに、爽やかなのに辛くてパンチがあるこの赤いソース! これはすごいよ、すっごく美味しいよ! もうひとつちょうだい!」

「はいよー」

 ミメットは手早くホットドッグのお代わりを作って、待ちきれずに厨房までやって来たマイクに渡した。

 そして、激しく尻尾を振るその後ろには、「俺も!」「俺も!」「俺も!」「俺も!」と4人の獣人もすでに並んでいた。

 日本で売っている加熱済みのソーセージと違って、このソーセージは生である。牛肉と豚肉の塊肉を肉屋の厨房でミメットがミンチにして、ミメットの兄であるギギリクが集めたスパイスを配合して、腸詰にしたのだ。
 ちなみに、ミンチ肉を作るのに手間がかかるし、腸詰めにするのも手作業なので、ソーセージはけっこう高級品なのだ。
 そんな丁寧に作られたソーセージを、沸騰しないように温度を調整して茹で上げると、噛むと皮が弾けて肉汁がじゅわわわっと溢れ出し、肉の旨みがたっぷりで最高に美味しいご馳走に仕上がるのだ。

「このソーセージが、言葉にならないほど美味いな。そして、香辛料が効いたピリ辛のソースが実によく合っている」

 最近、自分でも料理をするようになった黒豹のヴォラットが、冷静に分析した。

「中に挟まったチーズの旨みとまろやかさも素晴らしいハーモニーだ。パンと肉と野菜が一緒に食べられるから手軽な軽食になるし、手に持って食べやすい。なるほど、これは『王都花祭り』の時に屋台で売ったら人気が出ると思われる」

 そして、ヴォラットはクールに「俺もお代わり」と言った。

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