ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「ええと、そうだ、改めてお互いに自己紹介をするといいかなって思うんですけど」

 エリナの言葉にミメットが「そうだね」と頷いた。

「ルディ隊長、この通り青弓亭に王族がらみの話が来たんだ。悪いけど同席してもらってもいいかい?」

「かまわんぞ」

 ルディにおろしてもらい「それじゃあ、まずは……」とその場をまとめようとしたエリナの言葉は、扉が開く音で遮られた。

「こんにちは、失礼いたしますわ!」

 大きく開けられた店の入り口から元気な声がした。
 皆がそちらを見ると、集まる視線にまったく動じない、ウィリオ王子と同じくらいの年頃の少女が、背後に黒スーツの年老いた男性を連れて立っていた。

「青弓亭は、こちらでよろしいのよね?」

「ああ、うちが青弓亭だよ」

 ブルーグリーンのふんわりしたワンピースを着た少女にミメットはそう答えて「これはまた、ずいぶんと綺麗なお嬢さんだねえ……」と感心した。

 美少女は可愛らしい見た目に反してかなり肝が座っているらしい。笑顔で一同を見回すと、にっこりと笑いながら言った。

「よかったわ。皆さま初めまして。突然お邪魔をして驚かせてしまい、ごめんなさいね。わたしの名はルールーよ。フィフィール国の大商人の娘で、人魚族のルールーと申します。どうぞよろしくね」

< 64 / 235 >

この作品をシェア

pagetop