ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「でも、できればルディにはフェアリナとの関わりを多くして欲しいんだよね。彼のフェンリルとしての魂を目覚めさせなくちゃいけないから、少しずつ刺激を与えなくちゃ」
「……ルディさんも、妖精獣なんだものね」
「うん。でもまだ、その力は眠ったままなんだよ。彼が覚醒したら力強い仲間になってくれそうだよ。でも、こういうことって、慌てないでやった方がいいんだ」
スカイヴェン国の第一王子として生まれたルディこと、カルディフェン・ラーダ・スカイヴェンは、妖精獣フェンリルとして生まれてしまったため王太子の座を双子の弟フランセス・ジーク・スカイヴェン第二王子に譲り、この国の騎士となって平和を守る仕事に就いている。
「妖精獣は大きな力を持っているし、あのフェンリル氏ってばいかにも強そうなんだもん。妖精獣としての力が暴走したら恐ろしいことになるから、慎重にいかなくちゃ」
「慎重にって、フォーチュナにアドバイスされてるんだね」
「うん……なんでわかったの?」
「クー・シーちゃんの辞書には『慎重』って言葉が載ってなさそうだから」
「エリナったらひっどーい!」
しかし、おっちょこちょいぶりでエリナにも迷惑をかけているクー・シーは、ぷくっと膨れてみせるくらいしかできないのだ。
「はい、捕まえた!」
「あっ、油断しちゃったよ……き、気持ちいいなあ……」
白猫に捕獲されてしまった子犬はだらりと尻尾を垂らし、エリナのゴールデンフィンガーにモフられてうっとりするのであった。
「……ルディさんも、妖精獣なんだものね」
「うん。でもまだ、その力は眠ったままなんだよ。彼が覚醒したら力強い仲間になってくれそうだよ。でも、こういうことって、慌てないでやった方がいいんだ」
スカイヴェン国の第一王子として生まれたルディこと、カルディフェン・ラーダ・スカイヴェンは、妖精獣フェンリルとして生まれてしまったため王太子の座を双子の弟フランセス・ジーク・スカイヴェン第二王子に譲り、この国の騎士となって平和を守る仕事に就いている。
「妖精獣は大きな力を持っているし、あのフェンリル氏ってばいかにも強そうなんだもん。妖精獣としての力が暴走したら恐ろしいことになるから、慎重にいかなくちゃ」
「慎重にって、フォーチュナにアドバイスされてるんだね」
「うん……なんでわかったの?」
「クー・シーちゃんの辞書には『慎重』って言葉が載ってなさそうだから」
「エリナったらひっどーい!」
しかし、おっちょこちょいぶりでエリナにも迷惑をかけているクー・シーは、ぷくっと膨れてみせるくらいしかできないのだ。
「はい、捕まえた!」
「あっ、油断しちゃったよ……き、気持ちいいなあ……」
白猫に捕獲されてしまった子犬はだらりと尻尾を垂らし、エリナのゴールデンフィンガーにモフられてうっとりするのであった。