このまま惚けて、それから
「…青?」
「……未羽、緊急事態」
「え?」
「あのストーカー女が……、」
───草薙 花が、消えた
「……は?」
「いないんだよ。俺あいつに常にストーキングされてるからわりと気配は察知できるけど、この数分でその気配、消えた」
「な、なにその野生の勘みたいなやつは…」
「でも当たってるよ多分。俺らのすぐ後ろにいたはずだろ、あいつ」
青の声にバッと後ろ振り返るも、知らない人達が颯爽と歩いているだけで、花ちゃんの姿は確認できなかった。