別に好きじゃないけど…
昼間は晴れていたのに、
放課後になると空が一気に黒くなっていた。
玲央は今日はバイトがあるからと
学校が終わるとすぐに帰ってしまった。
私は少し遅れて帰ろうと思い昇降口から外に出ようとすると
突然激しい雨が降り始めた。
ゲリラ豪雨とか…
タイミング悪すぎ。
でもこういうのって少し待ってれば止むものだよね?
傘も持ってきてないし
仕方ないから待つことにした。
暇だから雨が止むまでスマホでも見てよう。
「すげー雨だな…」
私の視界に誰か入ってきたのを感じて視線をそちらに向けた。
そこにいたのは先輩だった。
「もしかして止むの待ってる?」
「あ、先輩。なかなか止まなくて…
私、傘持ってきてないから…
さすがにこの雨の中濡れて帰りたくないし」
さっきよりは少し弱めになってきたとはいえ
本降りな雨は止む気配がなかった。
「俺傘持ってるよ」
「先輩は雨降るのわかってたんですか?」
「いや、この前持って帰るの忘れただけ」
「……なるほど」
「入ってく?」
「え…?いいんですか?先輩優しいですね!」
「俺はいつだって優しいよ?女の子にはね」
「あー…そうですね」
たしかに先輩は女の子には優しかった。
私はあまり優しくされたことなかったから忘れてたけど!
帰り道。
私は少しドキドキしていた。
一つの傘に二人で入ってるせいか距離が近く感じる。
なんとなく緊張して少し離れようとした。
「あんまりそっち行くと濡れるよ?」
「大丈夫です…」
「もしかして照れてるの?」
「はっ?違いますっ…けどっ!」
「だったらもっとこっち寄って」
「………はい」
先輩に引っ張られて距離は戻された。
しかもこの状態って逃げるに逃げられないし
なんとなく気まずいし
雨やむの待ってれば良かったと後悔した。
「そういえば今日はまだ告白されてないけど?」
「え…?ああ、今日は午後からテストだったからお昼は勉強してました」
この状態でそんな話題出さないでほしい。
先輩はいいの?って聞いてきた。
「私の告白待ってたんですか?」
「なんかさ、あれって日課になりつつあるじゃん。
無いと逆に気になるんだよなー…」
日課…。
そう思われても仕方ないけど…
「ねぇ、言わないの?」
「急かされると…なんか言いずらい…」
毎日言ってるはずなのに、そう言われると
妙に緊張してしまう。
「でもなんで俺なの?」
「なんでって…先輩いけめんだし?」
「それだけ?」
「最初はそうでしたけど…今は意地です!」
「意地ねぇ…」
「先輩全く私の告白受けてくれないし、悔しいじゃないですか!一度くらい好きって言わせてみたいっていうか…」
こんな事言ったら呆れるかな?
だけど一度くらい好きって言わせてやりたい。
「お前ってホント変わってるよな。
でもそんなこと言われたら俺も言いたくねー」
「それは困りますっ!!一回位いいじゃないですか!
先輩って案外ケチですよね!」
「ケチって…くくっ…マジでうけるわ、お前。
ホントいいキャラしてるよなー」
先輩は本当におかしそうに笑っていた。
ムカつくけど、こういう時間嫌いじゃない。
私の告白を受けてくれたら
もっとこういう時間増えるのかな…?
放課後になると空が一気に黒くなっていた。
玲央は今日はバイトがあるからと
学校が終わるとすぐに帰ってしまった。
私は少し遅れて帰ろうと思い昇降口から外に出ようとすると
突然激しい雨が降り始めた。
ゲリラ豪雨とか…
タイミング悪すぎ。
でもこういうのって少し待ってれば止むものだよね?
傘も持ってきてないし
仕方ないから待つことにした。
暇だから雨が止むまでスマホでも見てよう。
「すげー雨だな…」
私の視界に誰か入ってきたのを感じて視線をそちらに向けた。
そこにいたのは先輩だった。
「もしかして止むの待ってる?」
「あ、先輩。なかなか止まなくて…
私、傘持ってきてないから…
さすがにこの雨の中濡れて帰りたくないし」
さっきよりは少し弱めになってきたとはいえ
本降りな雨は止む気配がなかった。
「俺傘持ってるよ」
「先輩は雨降るのわかってたんですか?」
「いや、この前持って帰るの忘れただけ」
「……なるほど」
「入ってく?」
「え…?いいんですか?先輩優しいですね!」
「俺はいつだって優しいよ?女の子にはね」
「あー…そうですね」
たしかに先輩は女の子には優しかった。
私はあまり優しくされたことなかったから忘れてたけど!
帰り道。
私は少しドキドキしていた。
一つの傘に二人で入ってるせいか距離が近く感じる。
なんとなく緊張して少し離れようとした。
「あんまりそっち行くと濡れるよ?」
「大丈夫です…」
「もしかして照れてるの?」
「はっ?違いますっ…けどっ!」
「だったらもっとこっち寄って」
「………はい」
先輩に引っ張られて距離は戻された。
しかもこの状態って逃げるに逃げられないし
なんとなく気まずいし
雨やむの待ってれば良かったと後悔した。
「そういえば今日はまだ告白されてないけど?」
「え…?ああ、今日は午後からテストだったからお昼は勉強してました」
この状態でそんな話題出さないでほしい。
先輩はいいの?って聞いてきた。
「私の告白待ってたんですか?」
「なんかさ、あれって日課になりつつあるじゃん。
無いと逆に気になるんだよなー…」
日課…。
そう思われても仕方ないけど…
「ねぇ、言わないの?」
「急かされると…なんか言いずらい…」
毎日言ってるはずなのに、そう言われると
妙に緊張してしまう。
「でもなんで俺なの?」
「なんでって…先輩いけめんだし?」
「それだけ?」
「最初はそうでしたけど…今は意地です!」
「意地ねぇ…」
「先輩全く私の告白受けてくれないし、悔しいじゃないですか!一度くらい好きって言わせてみたいっていうか…」
こんな事言ったら呆れるかな?
だけど一度くらい好きって言わせてやりたい。
「お前ってホント変わってるよな。
でもそんなこと言われたら俺も言いたくねー」
「それは困りますっ!!一回位いいじゃないですか!
先輩って案外ケチですよね!」
「ケチって…くくっ…マジでうけるわ、お前。
ホントいいキャラしてるよなー」
先輩は本当におかしそうに笑っていた。
ムカつくけど、こういう時間嫌いじゃない。
私の告白を受けてくれたら
もっとこういう時間増えるのかな…?