託宣が下りました。
「姉さんも、何でそんな他人事みたいな顔をしているの」
「他人事だとは思っていないわ。ただ、カイ様がお困りだから」
「それでも私たちには知る権利があるじゃないか!」
「そうだけど……!」
「あわわ、すすすすみません僕のせいですでも言えなくて……!」

 思わず喧嘩になりかけたわたくしたちを、カイ様が仲裁しようとした、そのとき――。


「……邪悪なるものは聖女を妬む。勇者の寵愛を受けし聖女の死を望む」


「………」

 わたくしはひくつきました。
 この声、この、妙に大げさな言葉の羅列……。

 誰かが、カイ様の後ろから姿を現します。カイ様よりさらに幼い女の子――。

「ソ、ソラさん……どうしてあなたまでここに!」
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