託宣が下りました。
部屋が突然ノックされたのはそのときでした。
カイ様が返事をして、扉に向かいます。扉は外から開かれ、先ほど我々を案内してくれた人とは違う兵士が顔を出しました。
「ロックハート様、アルテナ・リリーフォンス様。失礼ながら本日の面会はこれにて終了とさせていただきたい」
え?
わたくしは驚きました。まだ、約束の時間の半分も経っていないのに。
カイ様の声が低くなりました。何かを警戒するように。
「……何か起きましたね? 何があったんです?」
「それはあなた方には関係のないお話です」
「僕が聞いているんですよ、ダヴリス少尉」
「………」
カイ様のオーラが増していることが、わたくしにさえ分かりました。静かな、怒りのオーラ――
ダヴリス少尉と呼ばれた兵士は、小さくため息をつきました。
「……エリシャヴェーラ王女が体調を崩されました。王宮はそちらで手がいっぱいです。どうぞ、ご理解ください」
「体調を?」
それは予想外だったのでしょう、カイ様が当惑した声を出します。
「エリシャヴェーラ様は以前からしばしば気鬱の症状があったでしょう。それがぶり返したのですか?」
「……いえ」
「では、どのような」