幸せの探し方
わたしのその返事に満足したと言うように、高天原さんはフッと口角をあげた。

えっ、何?

「そこに僕を入れてもらってもいいですか?

彼氏候補として夫候補として、僕を対象にしてくれませんか?」

「えっ…」

えーっ!?

「こ、候補ですか?」

わたしの聞き間違いじゃなかったら、高天原さんは確かにそう言った。

「おじさんは対象外ですか?」

高天原さんはおちゃめに笑った。

「い、いえ…」

高天原さんみたいなダンディなおじ様なら大歓迎です!

声を大にして言いそうになったが、グッとこらえた。

「た、高天原さん、ご結婚は…?」

「今は独身です」

わたしの質問に答えた高天原さんだが、その答えに少し気になったところがあった。
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