幸せの探し方
「前回のパーティーであなたに怒られて以来、あなたのことしか考えられなくなって…」

えっ、まさかのドM発言ですか?

「またパーティーに参加したらあなたに会えるんじゃないかと思って…」

もしかしなくても、わたしがくるまで待ってたんですか!?

もしそうだとしたら気持ち悪過ぎる!

「えっ、えーっと…」

ヤバい展開にドン引いていたら、グイッと誰かに肩をつかまれて後ろへと引っ張られた。

「すみません、彼女に何か用事ですか?」

わたしの前に立つようにして現れたのは、
「か、門谷さん…」

門谷さんだった。

「えっ、彼女…?」

採点男は門谷さんの登場に戸惑っている。

「俺が先に彼女に目をつけてたんです。

早くどっかに行ってくれませんか?

邪魔です」

門谷さんににらまれた採点男は、
「し、失礼しました…」

わたしたちの前から逃げるように離れたのだった。
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