幸せの探し方
2回目の婚活パーティー当日を迎えた。

「今度こそ、見つけてやる!」

トイレでメイクを直して…気合いは充分だ。

前回は本当にロクなことがなかったから今度こそは!

トイレを出ると、パーティーに参加した。

「あの…」

「はい」

声をかけられたのでそちらの方に視線を向けると、わたしは絶句した。

「あっ…」

前回の婚活パーティーで顔をあわせた採点男がわたしの目の前にいた。

「な、何でしょうか…?」

まさか報復にきたのか?

でも、勝手に初対面の人間を採点したあんたが悪いじゃないか!

そう思っていたら、
「僕、あなたのような人に出会ったのは初めてで…」
と、彼はモジモジと躰を動かしながら話を始めた。

めちゃくちゃ気持ち悪いんですけど…。
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