The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





私を見つめるミアの瞳は真剣だ。
だが私には契約の意味がいまいちわからずミアとは対照的に曖昧な表情を浮かべてしまう。


「人間界でも聞いたことない?悪魔と人間が契約をして悪魔が人間の願いを叶える…みたいな」

「…」


ある。
日常ではないが、ドラマとか映画とかの架空の話ではよく聞く話だ。


「今それをしたの。咲良が私のいないところで死んでしまうのが嫌だったから」


嘘?そんなファンタジーな話ある?

…いや、あるな。
今まさに魔界にいる時点で十分ファンタジーだし、可能性しかないことだ。


「契約さえすれば咲良はいつでも私を召喚できる。今日みたいなことがあったら必ず私を召喚してね?約束だよ?」

「…」


ミアの表情はまだどこか暗い。
きっと私が死にかけたことがミアには相当ショッキングなことだったのだろう。

私はミアを落ち着かせる為にも笑顔で頷いた。








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