チューリップ~君に贈る花~
けれど、よっぽど大きな建物なんだろう。
覗いてみた通路の終わりが全く見えない。
ただ真っ白な通路が左右にどこまでも伸びていた。
何本目かの通路に差し掛かった時に、男がその通路を左へ曲がった。
男を見失わないように、俺も慌てて男が曲がった角を曲がる。
その通路も終わりはなく、どこまでも続いているようだった。
それから何度か男に続いて角を曲がった。
思ったよりも中は複雑な構造になっているらしい。