年上同期から恋人へのロード
「どきどきして、気持ちが再過熱したとか?」
「しないわよ!しないけど・・・もう終わったことだし・・・でももう連絡しないでって言えなかったの。それは気持ちの整理がきれいさっぱりできているからだと思うから」
「本当にそうなの?やっぱり忘れられないんじゃないの?」
「ち、違う・・・違うと思う・・・電話番号の表示見た時、びっくりしたけど、話しても昔みたいにどきどきもないし、会いたいとも思わない。でも・・・2度と連絡しないでとも思わなかった。やっぱりいい思い出もあるから」
「電話番号、消してなかったの?」
「あ、うん。当時は消したらいい思い出まで全て否定してしまう感じで。そのうち部活の人達の連絡網としてそのままにしてた」
「そうなんだ・・・電話番号は消さなかったんだ」
秋月くんは目線を前のお皿に向けて、それ以上は聞かなかった。
どうしたんだろう、優柔不断とか思ったのかな・・・
「秋月くん・・・あのさ」
「あ、飲み物追加する?同じものでいいの?」
「あ、うん」
そう言って秋月くんは、少し残っているビールを一気に飲み干した。
「ねぇ、私のことばかりだけど、秋月くん、彼女いないの?」
「いたら牧瀬とここで飲んでない」
その言葉を聞いたとき、少し胸が苦しくなった。
彼女できたら秋月くんとこんな風にご飯食べに行けないんだ。
すごく寂しくなった。
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