年上同期から恋人へのロード
真希ちゃんはしばらく沈黙してから
「それで?」
「それだけだけど」
「そうじゃなくて、それで沙羅はその時どう思ったの?」
「どうだったって・・・いきなりだったからどきっとしたよ。秋月くんのこと異性とは違った感覚でいたんだけど、その時・・・」
「その時?」
「あっ、ううん、男の人にそんなことされるの初めてだし。でも、直ぐに離してくれて。秋月くん酔ってて、いつもと雰囲気が違ってたから」
「ふ~ん、栗田先輩のこと話したらねぇ・・・まぁそちらは次回においといて、じゃあ日時決まったら教えてね」
電話を切ったあと、真希ちゃんの言葉が引っかかったけど、まずは先輩へ連絡をしないといけないことで頭がいっぱいになった。

先輩と約束を終えて、メールで真希ちゃんに連絡して、ようやくベットに横になった。

真希ちゃんに言えなかった。秋月くんのこと同期ではなく、男性として見てしまったことを。
秋月くんへの今までと違った思いが芽生えたことを。
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