年上同期から恋人へのロード
★ダブルデート ~隼人★

ある朝、牧瀬が珍しくぼーっと歩いていた。
「私も捨てたもんじゃない」
牧瀬に男?今までそんな噂もなかったのに。
居ても経っても居られなかった。
食事に誘って聞いてみよう。

元彼から連絡があった?
牧瀬だってもう大人だ。彼氏の1人や2人いたことはあるだろう。
でも、連絡があったということは、男にしたら下心があるはずだ。
牧瀬を取られたくない。その思いばかりで牧瀬との会話に集中できない。
牧瀬に振り向いてもらうまで時間かけてる猶予はない。
アプローチするしかないな。

2人で食事した帰り道、酔いも回ってきて、牧瀬が離れる瞬間、俺は本能で牧瀬を掴んでいた。
このまま帰したくない。
抱き寄せようと思った瞬間、牧瀬の声で我に返った。
気が気でない。
俺の牧瀬への独占力、相当重傷だわ。

「あっ、秋月、久しぶり!」
「おっ、栗田か!何だよ、ほんと久しぶりだな」
学生時代、同じサークルだった栗田からの電話だった。
「ついこの間まで騒いでたように思ったけど、すっかり社会人になったよな。あっ俺、実は転勤で戻ってきたんだ。それで、秋月どうしてるかなと思ってさ」
俺は栗田と学生時代のことや、社会人になってからの話をして、2人が過ごした時間の共有をした。
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