年上同期から恋人へのロード
「それでさっき話した俺が大切にしていた彼女のことなんだけど・・・大学時代は自分好みの女性が寄ってくるし、うぬぼれもあって、気持ちがなければいいんじゃないのと勝手に自分のルールを作って遊んでた。そんな姿を彼女に見られた時、全てが崩れたよ。後悔した」

栗田が大切にしている彼女がいると、遠くを見つめて照れながら話しているのを思い出した。
しっかり者の後輩って言ってたかな。

「そっちに戻ることになって、もう1度彼女に会ってみたいと思った。お前も1人の愛せる女性を見つけたいだろ?だから協力頼む!ダブルデートにつきあってくれ」
栗田の言葉は、電話越しでも頭を下げているのがわかるくらい、真剣な声だった。

「まぁいいけど・・・でも俺、最近同期に気になる子がいて、今までにない感情なんだ。彼女を守ってあげたい、彼女を守るのは俺でないと嫌だなとか思っている」
「そうなの?へぇ~、会ってみたいね、お前がそんな風に思える人に。学生時代では想像できない」
「あぁ、そうだな、またそのうちな。だから、栗田のためにひと肌脱ぐけど、ごめん、断るから」
「わかった。でも、後輩の友達ならきっといい子だから、実際に会ってみたら気が合うかもよ。ただ、俺の後輩は気に入るなよ」
「お前の元彼女には手をださないよ」
俺は栗田と次の土曜日にダブルデートの約束をして、電話を切った。

面倒だけど、あいつのために人肌脱いでやるか。
でも、あんなにモテていた栗田が大切に思ってた彼女って、どんな子なんだろ・・・
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