年上同期から恋人へのロード
夕方になり、真希ちゃんの仕事の都合で帰ることになった。
帰りの車の中では、真希ちゃんが気を遣って自分の昔話や会社のエピソードで、時間が過ぎた。

「今日は本当にありがとうございました!ご馳走にもなって。とても楽しかったです!」
車から降りた真希ちゃんと私は、2人にお礼を伝えた。
「こちらこそ。楽しかったよ」
栗田先輩は口数は少なかったが、昔と変わらない優しい笑顔でそう言った。
「真希ちゃん楽しかったよ。色々とありがとう。じゃあ、牧瀬はまた週明けに」
秋月くんが挨拶してゆっくりと車は走り出した。
2人の乗る車に手を振って見送り、真希ちゃんを改札口まで見送るために歩き出した。

「真希ちゃん、つきあってくれてありがとう」
「いいよ、楽しかったし。秋月くんてルックスがいいだけでなく、優しいし」
「真希ちゃん、あの、どぉ・・・だった?」
「ごめん、やっぱこの間知り合った彼の方が好みで・・・それになんといってもお金持ちだしね!断っといて」
その答えに、私はほっとした。
「私の答えに安心したって顔してるね」
「そ、そんなことないよ!そんなこと・・・」
「ほんとに?付き合ってもいいの?」
真希ちゃんはにやけた顔で私の顔を覗き込んだ。
「ごめん、嘘ついてる。ほっとしてる」
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