年上同期から恋人へのロード
それから、昨日寄らなかったお店に行ったりと、あっという間に時間が経ち、夕方になった。
夕陽がとても綺麗だった。
夕陽を見て、ふと部活の先輩の姿が横切って何気なく語った。
「あのね、知ってると思うけど、栗田先輩って高校で高飛びの選手でね。夕陽と先輩が重なり合うの絵になって。秋月くんにも見せてあげたかった。」
「ふーん、そうなんだ」
「う、うん」
怒ってるの?こっちを見ずに答えた秋月くんの声は怒りを抑えたような低い声だった。

「牧瀬、時間大丈夫?ちゃんと送るからもう少し付き合ってよ」
「うん、いいよ」
「昨日、夜景見たそうだったからさ、俺が考え事したい時1人で行くとこなんだけど、いつか牧瀬にも見せてあげたいと思ってたから、行こうよ」
「うん、ありがとう」
「あ~、夜景綺麗だけど、何か出るかもよ」
「な、何かって何・・・」
「何だろうね。俺は一度もないけど・・・」
な、何?まさかおばけ的な・・・
「な~んてね!じゃあ行こうか」
そう言って、車を走らせた。
すっかり日も落ちてきた。

「あっ、着いたよ」
駐車場に車を止めて、秋月くんについて行こうと側に行った時、何か踏みつけて、足下でバキッと音がしたので、びっくりして秋月くんの腕にしがみついた。
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