年上同期から恋人へのロード
「ひゃっ!」
「おぉ~びっくりした!牧瀬って大胆」
秋月くんは大笑いしてた。
「ご、ごめん・・・びっくりして」
「牧瀬って、怖がりだよね。会社でも夜、声かけただけで泣きそうだったし」
「わ、悪かったですね。怖いの苦手なのよ」
「大丈夫だよ。木の枝があったんだよ。まぁ俺はずっとこのままでいいよ」
私ははっとして、秋月くんの腕を放して離れた。
「あーでもさ、声をかける目的の男もいるから、絶対俺から離れないで」
そう言って私の手をつないで歩き出した。
どうしよ~、胸が張り裂けそうなくらいどきどきする。
鼓動の早さに秋月くんに気づかれませんように。

「大丈夫だよ。誰も私のことなんか見てないよ」
「牧瀬、自分が可愛いってこと、もっと自覚し方がいいよ」
もー私をどうしたいのよ!体温が一気に上がったかのように熱くなった。
「牧瀬の手、熱い」
そういって秋月くんが微笑みかけてくれた。

暗黒の空にレインボーブリッジが浮かび上がり、高層ビルの明かりが宝石のように浮かび上がり、異空間にいるようで、吸い込まれそうだった。
「きれい・・・」
体に感動でしびれるような感覚が駆け巡った。
「秋月くん、凄くきれい!」
そう言って、秋月くんを見ると、秋月くんはじっと私を見て、優しく笑いかけてくれた。
< 46 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop