年上同期から恋人へのロード
「しっかり泣かないから、吐き出さないから忘れられないんだ。栗田にぶつけたらよかったのにそれもしなかったんだろ?強がるのもいいけど、俺には本当の牧瀬でいてよ」
その言葉を聞いた途端、緊張の糸が切れたように、私の涙は溢れて止まらなかった。
しばらく泣いている私を黙って秋月くんは頭を撫でてくれた。
しばらくすると落ち着いた。
泣いたらこんなに楽だったんだ。
「牧瀬、あのさ」
「あー泣いたらすっきりした。ありがとう。持つべき者は同期だね、ごめん、何?」
「・・・いや、何でもないよ。牧瀬、顔ひどいことになってるな」
そう言って、笑いながら私の頭から手を離し、
「そろそろ帰るか!明日仕事だしな。帰りラーメンでも食べて帰ろうか」
「あぁ~そうだよ、明日仕事なんだよね。よーし!ラーメン行こ!」
そういいながら車へ向かい、家路へと向かった。
頭に秋月くんの温もりの余韻を残しながら。
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