黒王子からの甘すぎる溺愛
唐突にいわれた言葉。


「え?」と言いかけた途端、ふわっと身体が浮かぶ。


そこで聖那にお姫様抱っこされたことに気づく。


「っ、せ、せな!?」


下ろして〜と脚をジタバタさせる。


「暴れたら落とすよ?」


……はい、スイマセン。


お姫様抱っこのまま寝室へと連れられていく。


丁寧にゆっくり、わたしをベットの上へ寝かす。


その手が優しくてまるで割れ物に触れるよう。
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