黒王子からの甘すぎる溺愛
「じゃあ、お願いします!」


そうして、かれこれ図書室へとやってきた。


1番奥の席。
隣には奏くん。


「じゃあ、範囲のところから始めよっか」


奏くんの教え方はほんとうに上手で、いままで全く分からなかった問題も理解できた。


「あ、ここはこれを使って…そうそう、よく出来てる」


っきょ、距離がちかい…!


教えるためなのは分かるけど、思ってたよりも近くて緊張する。


私がペンを使って書くときも、視線をすごく感じるから手がプルプル震えちゃう。
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