一番好きなのは、キミだから
あたしと真宙くんが、見つめ合う。
「俺、高校の入学式の日からずっと……七星ちゃんのことが好きだった。一目惚れだったんだ」
「真宙くん……」
「もちろん、外見だけでなく内面も。七星ちゃんのことを知るたびに、どんどん好きになっていった」
どうしよう。1年以上前からずっと、真宙くんがあたしのことを想ってくれていたなんて。
一度は失恋したと思っていた人と、まさか両想いだったなんて。
「七星ちゃん、泣かないで」
自然とあたしの目からポロポロと流れてきた涙を、真宙くんが指で優しく拭ってくれる。
「嬉しくって。夢じゃ……ないんだね」
「夢じゃないよ。夢だったら俺、困る」
真宙くんに至近距離で頬に触れられて、心臓が早鐘を打つ。
「七星ちゃん。俺と……付き合ってくれませんか?」