一番好きなのは、キミだから



胸が、焦げたように熱くなっていく。


「俺の……彼女になってくれませんか」


ずっと、望んでいた言葉。


ケーキ屋さんの " お客様と店員 " という関係でもなく。


" クラスメイト " や " 友達 " 以上に。


本当はずっと、あなたの恋人に……


彼女になりたかった。


「……っ、はい……!」


「ありがとう。改めて、これからよろしく。七星ちゃん」


「こちらこそよろしく、真宙くん」


勘違いの先で、ようやく繋がったそれぞれの想い。


あたしたちは、至近距離で見つめ合う。


「七星ちゃん、ギュッてして良い?」



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