【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
その後、黙々とお寿司を食べ終えたわたしたち。
「大将、ごちそう様。いつもありがとう」
「あいよ。また来てな!」
「ご、ごちそう様でした!」
美味しいお寿司を食べ終えて、わたしはまた凜人さんの車に乗り込んだ。
「腹は満たされたか?」
車を走らせながら、凜人さんはそう聞いてきた。
「はい。……ごちそう様でした」
「そりゃあ良かった」
凜人さんは車の中でも、それ以上何も話すことはなく、ただ黙って車を運転していた。沈黙の中聞こえてくるのは、クラシックの音楽だった。
そのゆったりとしたメロディーが、わたしの心を落ち着かせてくれる気がした。心だけでなく、精神的にも落ち着かせてくれるそんな優しい曲調だった。
これもきっと、凜人さんなりの優しさなのかもしれないと思って、ちょっと嬉しかった。
「美乃梨」
「はい」
「後で美乃梨の服を買いに行こう」
信号で止まっている時、凜人さんはそう言ってくれたのだった。
「……え?」
「服だ。ずっと同じものを着るなんてイヤだろ?」
確かに。今は服の替えを持っていない……。