【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
こうして凜人さんの働く姿を見て、わたしはもう絶対にあんなことはしないと、心に誓う。……それは凜人さんが、言葉をくれたから。
「俺は美乃梨、ずっとお前の味方でいると約束する」
「……はい。ありがとうございます。 わたしも凜人さんに、これからたくさん恩返しがしたいと思っています」
「ああ」
わたしは凜人さんとこうして穏やかに過ごせることを、とてもありがたいと思う。今本当に、そう思う。……生きていることは、奇跡なんだな。
「さ、出発するぞ」
「……はい。お願いします」
凜人さんの運転する車は、自宅へ向けて走り出した。
「……あの、凜人さん」
「何だ」
「わたし凜人さんに、聞きたいことがあるんです……」
ずっと聞きたかった、凜人さんのこと。もっとたくさん、凜人さんのことを知りたい……。
「聞きたいこと?」
「はい。……凜人さんは、わたしがあの家にいて迷惑ではないんですか?」
「……何だ、急に」
家に住まわせてもらっているけど、凜人さんはわたしがいることに迷惑ではないのかと、そう思ったりする。