【完】夢見るマリアージュ
ふと脳裏に香ちゃんの顔が浮かんだ。
ウェディングドレスを見るのが趣味だという。 今度ドレスを見に連れていってあげよう。
彼女が望む願いならば全て叶えてあげたい。 歳は少しだけ離れているけれど、この出会いを運命のように感じていたんだ。
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「それでさ、海。 クリスマスプレゼントは何がいいと思う?
俺的には香ちゃんは派手な物よりも可愛らしい物が似合うと思うんだ。
指輪ってのはいきなり重すぎるだろう…? だからネックレスとかどうかなあって思うんだけど
それとも洋服やバックの方が嬉しい物なのだろうか…。
うーん、迷うなあ。お店ごとプレゼントしたい位なんだけど」
「城田さんの性格的にお店ごとプレゼントしたら恐縮してしまうに決まってるでしょう?
つーかほっくん余裕だなあー…。
俺全然仕事終わらなくって最近レナちゃんに会えてないんだけどー!
もぉー…何で年度末ってこんなに忙しいんだろ…。 イベントでも問題は山積みだしー
ああー…ゲストで呼びたいと思っていた人突然キャンセルだもんなあ、全く」