【完】夢見るマリアージュ
「ああ!それなら有名中華料理の雨傘天山先生にアポとっておいたから大丈夫だよ」
「マジで?
さすがほっくん!
雨傘先生によくアポ取れたねー。こういうイベントに出演するのは嫌いな人なのに」
「この間お店に直々に言って頼み込んだんだ。 なんせ阿久津フーズファクトリーの社運をかけた大型イベントだからね。」
「マジで最近仕事絶好調だね。 城田さんパワー凄すぎるわ…」
「アハハ、早く仕事を終わらせてクリスマスプレゼントを選びに行きたかったからさ
あーそれにしても本当に何をあげたら喜ぶのだろう…」
お金をかけて豪勢なプレゼント、それは何か違う気がする。
むしろどんな物をあげても、喜んでくれるのは分かっている。 でも出来るならば喜ばせてあげたかった。
携帯に目を落とし悩む俺に対し、海はやんわりと柔らかい笑顔を浮かべる。
「きっとほっくんが選んだ物ならば何でも喜んでくれるんじゃないの? 俺も今日は早く帰ってレナちゃんのクリスマスプレゼント選びに行こうっと。
と、いうわけでイベント会場の方に打ち合わせ行ってから、直帰するね!」