【完】夢見るマリアージュ
「一回きりだから特別なんです…!何度も挙式上げたらそれこそありがたみがなくなっちゃう!」
「そういうもん?」
「そういうものです!私の事より北斗さんのタキシード姿だって楽しみですし。
絶対にかっこいいに決まってます。北斗さんはスタイルが良いから」
「俺の事はどうでもいいよ~。俺は香ちゃんが喜ぶ顔が一番の幸せなんだから」
「北斗さんッ…。大好きです!」
自分の事は後回し。
いつも私の事ばかり優先的に考えてくれるあなたに、いつだって頭は上がらないのだ。
パラパラと雑誌を捲る私の左手には、小指のピンキーリングと共に薬指に新たに婚約指輪が光る。
その眩さに一瞬目が眩んで顔を上げると、北斗さんは愛しいものでも見るような優しい眼差しを向けながら、私の頬に優しいキスを落とす。
全部が宝物のように見える。 それは小さい頃に思い描いていた素敵な夢のように私の胸を絶えずときめかせるのだ。 でも今目の前にあるものは夢ではなく現実だ。
北斗さん、私の夢を叶えてくれてありがとう。
完結
※あとがき※
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらのお話は、嘘から始まる初恋ウェディング と 素直になれない君と二度目の溺愛ウェディングに出てくる北斗のお話でした。
どの作品から読んでも楽しめるようになっています。
この作品で三部作は終了となります。
8月からは新しい連載もスタートさせますので、そちらもよろしくお願いします(既に本棚に方に表紙だけアップしています!)


