【完】夢見るマリアージュ

「んんッめっちゃうま~。本当に城田さんはお菓子作り上手だなあ。感心しちゃうよ~~。
俺も何かで見た事あるなあ、シュークリームは難しいんだって。
あ、苺のソースが入ってる。 美味しい」

「良かったです。  その苺、半額だったんですよ。 ジャム作るのにはちょうどいいかなーって思って」

「そういう所、本当に感心してしまうよ」

カスタードと生クリーム。 そこに甘酸っぱい苺ジャム。
絶妙なバランス。

城田さんの作るお菓子は、疲れた体と心までも癒してくれるから不思議だ。
思わず顔が綻んでしまう。

「美味しいなあー。疲れがぶっ飛ぶよ。」

「良かった。一応味見はしたんですけど、北斗さんが喜んでくれるか不安だったんですよ」

「いつもありがとう。 今日は遠慮しないで俺の奢りだからじゃんじゃん食べて飲んでよね」

「ありがとうございますッ。生ビー……んー、やっぱりハイボールにしようっと。」

「俺は生ビールで。 あ、すいませーん、注文いいですか?」

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