【完】夢見るマリアージュ

ここ一ヵ月で城田さんはすっかりと俺に慣れてくれて、自然な笑顔を見せてくれるようになった。
金曜日はこうやって一緒にご飯を食べたり、お酒を飲んだりして

平日も休日も、メッセージのやり取りをしている。 不思議と話がつきる事はない。 こんなに話しやすい女性は余りいないから、珍しい。

「それにしても城田さんにはびっくりさせられちゃうなあー……」

「へっ?」

「この一ヵ月すっごく変わったよね。 一ヵ月前、ジムに通いだしたって聞いた時はびっくりしたけど。
それに髪型やコンタクトにもびっくりしたけど」

「あ、アハハ。 やー調子乗るなって感じですよね…。
髪切ったり、コンタクトにしたってブスが美人に変わるわけないのに…」

「何を言っているの。城田さんは元から全然ブスなんかじゃないんだからね。 社長室の海も言ってた。
城田さん変わったなあーって」

「相馬さんも……。でも全然変わってないですよ…。
けれど、ジムは結構楽しんですッ。
今まで自分は運動が苦手だしジムなんて続く訳ないって思ってたんですけどトレーナーの方が親切で…」

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