【完】夢見るマリアージュ
「あ、知ってます!ネットで情報見てましたッ。
全国の有名チョコレートブランドが集まる奴ですよね?
ネットの情報だけ見てたんですけど、チョコレートが宝石のようにキラキラとしていてすごくって!」
「良かったら、行く? 実は知り合いからチケット貰ってて」
なんて、実は今日はこれを誘おうとずっと思っていたのだ。
この間レナから貰ったチケットだ。
チェリーチョコレートカンパニーも協賛しているイベントらしく、二枚チケットを貰った所だった。
「いいんですか?あ、勿論お金は支払います」
「いやいや、このチケットは貰い物だから。 じゃあ、一緒に行こうか」
何気なく休日デートへ誘ってしまった。 二人の共通の趣味はお菓子だ。 けれど、それさえももう口実な気がしてきた。
金曜日だけでは物足りなくなっている自分がそこにはいたんだ。