ふたつ名の令嬢と龍の託宣
その微妙なアウェー感を、アデライーデは不快に思うでもなくそれとなく楽しんでいた。
アデライーデは王の勅命を受けた騎士としてダーミッシュ家に滞在しているが、屋敷の人間にとっては公爵の姉、リーゼロッテを奪っていく側の人間だ。もちろん不敬な扱いなど受けるなどはなかったが、微妙なよそよそしさは隠しきれない。
(こんなに慕われている令嬢もめずらしいわよね)
自分の周りにいなかったタイプなので、実に興味深い。リーゼロッテの聖女の力で、みな心が洗われているのだろうか?
ダーミッシュ領は、他領に比べて犯罪の数が極めて少ない。その事もリーゼロッテの力が無関係ではないのかもしれないとアデライーデは思っていた。
「アデライーデお姉様」
リーゼロッテに声をかけられ、アデライーデは自然と笑顔になる。
「あら、そのドレス似合っているわね。とっても可愛らしくて素敵よ。それもヴァルトからの贈り物?」
アデライーデのその言葉に、リーゼロッテははにかむように「はい」と頷いた。
「先ほどヴァルト様が王都で流行りのお菓子を送ってきてくださったのですが、アデライーデ様もご一緒にいかがですか?」
リーゼロッテがそう続けると、アデライーデは「まあ」と言って、あきれたように目を見開いた。
(離れていて不安なのかしら?なんて自信のない)
アデライーデは王の勅命を受けた騎士としてダーミッシュ家に滞在しているが、屋敷の人間にとっては公爵の姉、リーゼロッテを奪っていく側の人間だ。もちろん不敬な扱いなど受けるなどはなかったが、微妙なよそよそしさは隠しきれない。
(こんなに慕われている令嬢もめずらしいわよね)
自分の周りにいなかったタイプなので、実に興味深い。リーゼロッテの聖女の力で、みな心が洗われているのだろうか?
ダーミッシュ領は、他領に比べて犯罪の数が極めて少ない。その事もリーゼロッテの力が無関係ではないのかもしれないとアデライーデは思っていた。
「アデライーデお姉様」
リーゼロッテに声をかけられ、アデライーデは自然と笑顔になる。
「あら、そのドレス似合っているわね。とっても可愛らしくて素敵よ。それもヴァルトからの贈り物?」
アデライーデのその言葉に、リーゼロッテははにかむように「はい」と頷いた。
「先ほどヴァルト様が王都で流行りのお菓子を送ってきてくださったのですが、アデライーデ様もご一緒にいかがですか?」
リーゼロッテがそう続けると、アデライーデは「まあ」と言って、あきれたように目を見開いた。
(離れていて不安なのかしら?なんて自信のない)