ふたつ名の令嬢と龍の託宣
驚いて振り向くと、リーゼロッテの座るソファの後ろにジークヴァルトが立っていた。
ジークヴァルトはリーゼロッテの手首を掴んだまま、背後から反対の手を回してリーゼロッテの二の腕の下のあたりを、ぷにぷにぷにと確かめるようにつまんで見せた。
「なるほど」
耳元でそう言うと、ジークヴァルトは何事もなかったかのようにリーゼロッテから手を離した。そのままサロンから出ていこうとする。
(な、なるほどってどういうこと……!?)
リーゼロッテは口をぱくぱくさせてジークヴァルトを目で追った。
「何をしている。執務室で特訓だ」
入口の手前でジークヴァルトは、腕を上げたまま固まっているリーゼロッテを振り返った。
「エラが今、紅茶を淹れに……」
「問題ない。先ほどそこで執務室に持ってくるよう伝えておいた」
そっけなく言うとさっさと歩いて行ってしまう。
(はぐれたらまた迷子になるわ!)
リーゼロッテはあわててソファから立ち上がり、ジークヴァルトの背を追った。カークがその後をゆっくりとついて来る。
ジークヴァルトはリーゼロッテの手首を掴んだまま、背後から反対の手を回してリーゼロッテの二の腕の下のあたりを、ぷにぷにぷにと確かめるようにつまんで見せた。
「なるほど」
耳元でそう言うと、ジークヴァルトは何事もなかったかのようにリーゼロッテから手を離した。そのままサロンから出ていこうとする。
(な、なるほどってどういうこと……!?)
リーゼロッテは口をぱくぱくさせてジークヴァルトを目で追った。
「何をしている。執務室で特訓だ」
入口の手前でジークヴァルトは、腕を上げたまま固まっているリーゼロッテを振り返った。
「エラが今、紅茶を淹れに……」
「問題ない。先ほどそこで執務室に持ってくるよう伝えておいた」
そっけなく言うとさっさと歩いて行ってしまう。
(はぐれたらまた迷子になるわ!)
リーゼロッテはあわててソファから立ち上がり、ジークヴァルトの背を追った。カークがその後をゆっくりとついて来る。