意地悪な副社長との素直な恋の始め方
プロローグ

丸い大きなケーキ。
カラフルなロウソク。
プレゼントの包装紙を破る時は、いつだってドキドキワクワクした。

子どもの頃は、クリスマスと同じくらい、誕生日が待ち遠しかった。

でも、あの日――十八歳の誕生日。
わたしにとって誕生日は、一年のうちで一番早く過ぎ去ってほしい日になった。


それは、いまも――二十三歳の誕生日を迎える今日も、変わらない。

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