意地悪な副社長との素直な恋の始め方


尊敬するフォトグラファーのこと。コウちゃんとわたしの縁が切れてからの、それぞれの人生。撮影技術のこと。カメラのこと。

話は尽きなかったが、コウちゃんを独占するのも気が引けて、会場がさらに混み始めたのを潮に、切り上げることにした。


「あの、今日はこうして再会できて、素晴らしい作品も見られて、来てよかったです。できれば、今後もお付き合いのほどを……」

「カタイ! カタイってば、偲月ちゃん! こちらこそ、今日は来てくれてありがとう。縁も復活したことだし、これからもよろしくね?」


コウちゃんは、あけっ広げな笑顔と一緒に大きな手を差し出す。
その手をしっかり握り返し、頷いた。


「こちらこそ……よろしく。コウちゃん」


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