恋愛計算は間違える(アルバートとテレーサ)
それに顔色は良くないが・・・
黒い服がよけいに、青白さ強調している。
化粧をして、それなりのドレスを
着せれば、相当に美人のはずだ。

この喪服で、街を歩くのはちょっとまずいな・・・
目立ちすぎるだろう。
アルは判断した。

「テレーサ様、物を売るにはそれなりの恰好をしなくては、高くは売れません。
商人は、まず相手の身なりで値段を決めます。
どこかで、着替えをされますか?」

テレーサは唇に手をやり、困っているように見えた。

「私の知り合いの所で、準備をしましょう」
ああ、俺も結構つけこんでいるよな・・
アルは思った。

一緒に歩くのなら、喪服の幽霊より美人のほうがいい・・
絶対に!

「わかりました。お願いします」
姫君は従順だった。


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