王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
王子と姫の結婚式
そして結婚式当日━━━━━
「琥珀様、皆様、椿姫様の準備が整いました」
川下の声かけに、控え室にいた琥珀、琢巳、春樹、井高、二階堂が川下に向き直る。
「椿姫様、皆様の想像を越える美しさですよ…!」


彩姫子は今、椿姫と一緒にいる。
「椿姫、綺麗よ……
あなたには負けたわ、ママ(笑)」
「フフ…お母様が負けを認めた(笑)
私、凄い?」
「えぇ…とっても……」
「フフ…ママ、大好きよ!」
「私もよ!あなたは私の宝物なんだから……!」
「パパは?」
「そうね、パパは二番目ね!」
「もう(笑)パパが聞いたら、傷つくわよ!」
「そうね(笑)」

コンコン━━━━━
「失礼いたします。椿姫様、彩姫子様。
琥珀様や旦那様達をお呼びしました」
ノックをして、川下が入ってくる。
「えぇ、どうぞ」
その返事で、琥珀達が入ってくる。

「皆様、お待たせしました!
わぁー琥珀、素敵……!!」
「━━━━━////!!!!」
その場に入ってきた琥珀達みんなが、あまりの椿姫の美しさに驚愕しフリーズする。

彩姫子と川下が横でクスクス笑っている。
「ちょっと、男性方!
特に琥珀さん!ちゃんと椿姫に声かけて下さる?」
彩姫子が、琥珀に言った。

「椿姫」
「ん?どう?琥珀」
「綺麗…綺麗だよ……!凄く……
どうしよう……これ以上言葉が見つからない…!」
ゆっくり椿姫に歩み寄り、抱き締めた。

「琥珀、せっかくのセットが崩れるから離して?」
「うん…わかってる。
でも……もう少しだけ…」
しばらく、琥珀は椿姫を抱き締めていた。
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