婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
「今日の午後に王宮に向かい王太子と面会する。その前に今の状況を知りたい。以前アレクシアに手紙を出した頃と比べ、何か動きはあったか?」
ルイは少し緊張した面持ちで頷いた。
「実は昨夜、動きがありました」
「昨夜?」
メイナードの眉がぴくりと動く。
「はい。長く王宮に滞在していた父が突然戻ったんです。非常に疲れている様子でしたが、休む間もなく僕を書斎に呼び出して言ったんです。王太子殿下には希望が持てないかもしれない。お前は第二王子殿下に仕えるようにと」
「……お父様が、そんなことを?」
アレクシアは驚き、呟いた。
第二王子とは、現国王の側妃が産んだ王子で、イライアスの母親違いの弟。今年で十二歳になる。
イライアスとはかなり年が離れているうえに、母親の身分が低かったことから、王位継承争いになるようなこともなく、あまり注目をされていない。
アレクシアとルイの父親であるアークライト侯爵も、関わりを一切持っていなかった。それなのに、どうして今になってルイを側仕えにしようとするのか。
(王太子殿下の体はそんなに悪くなっているの?)
父はイライアスに見切りをつけたのだろうか。
(そもそもお父様は王太子殿下をどう思っていたのかしら)
アレクシアが婚約者候補から外されたことで、王太子とアークライト侯爵家の関係は溝ができたていないのだろうか。
ルイは少し緊張した面持ちで頷いた。
「実は昨夜、動きがありました」
「昨夜?」
メイナードの眉がぴくりと動く。
「はい。長く王宮に滞在していた父が突然戻ったんです。非常に疲れている様子でしたが、休む間もなく僕を書斎に呼び出して言ったんです。王太子殿下には希望が持てないかもしれない。お前は第二王子殿下に仕えるようにと」
「……お父様が、そんなことを?」
アレクシアは驚き、呟いた。
第二王子とは、現国王の側妃が産んだ王子で、イライアスの母親違いの弟。今年で十二歳になる。
イライアスとはかなり年が離れているうえに、母親の身分が低かったことから、王位継承争いになるようなこともなく、あまり注目をされていない。
アレクシアとルイの父親であるアークライト侯爵も、関わりを一切持っていなかった。それなのに、どうして今になってルイを側仕えにしようとするのか。
(王太子殿下の体はそんなに悪くなっているの?)
父はイライアスに見切りをつけたのだろうか。
(そもそもお父様は王太子殿下をどう思っていたのかしら)
アレクシアが婚約者候補から外されたことで、王太子とアークライト侯爵家の関係は溝ができたていないのだろうか。