婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
しかし、それまで黙っていたメイナードが「それは駄目だ」と断言した。
アレクシアは瞬きをした。
(どうして? 治癒魔法が必要なのでしょう?)
困っているのならアレクシアの提案はむしろ喜ぶものであるはずなのに。
その証拠に、ルーサーはアレクシアの申し出に乗りきなようで、メイナードに即座に反論する。
「メイナード様、アレクシア様のご厚意を受けるべきです。前線では今でも騎士が負傷しながら戦っているのですよ」
しかしメイナードは側近の提言にも首を縦に振らなかった。
「彼女には関わりのないことだ」
メイナードの言葉には、アレクシアを拒否する気持ちが滲んでいた。
だからそれ以上、協力を申し出る勇気が持てなくなった。
(旦那様は私を信用していないんだわ)
おそらくできるだけブラックウェル公爵家の事情に触れさせたくないのだろう。
予想していたこととは言え、実際拒否されると重苦しい気持ちになる。
アレクシアが黙ると、メイナードが続きを口にする。
「魔獣が消滅した件だが、あなたの魔力が影響した可能性が高いと思う。ルーサーが原理を調べるから、できる範囲で協力して貰えると助かる」
「……はい」
「中庭に護衛兵を配置するが、当分は用心して部屋で過ごしてくれ」
メイナードはそう言い残すと、足早に部屋を出ていった。
アレクシアは瞬きをした。
(どうして? 治癒魔法が必要なのでしょう?)
困っているのならアレクシアの提案はむしろ喜ぶものであるはずなのに。
その証拠に、ルーサーはアレクシアの申し出に乗りきなようで、メイナードに即座に反論する。
「メイナード様、アレクシア様のご厚意を受けるべきです。前線では今でも騎士が負傷しながら戦っているのですよ」
しかしメイナードは側近の提言にも首を縦に振らなかった。
「彼女には関わりのないことだ」
メイナードの言葉には、アレクシアを拒否する気持ちが滲んでいた。
だからそれ以上、協力を申し出る勇気が持てなくなった。
(旦那様は私を信用していないんだわ)
おそらくできるだけブラックウェル公爵家の事情に触れさせたくないのだろう。
予想していたこととは言え、実際拒否されると重苦しい気持ちになる。
アレクシアが黙ると、メイナードが続きを口にする。
「魔獣が消滅した件だが、あなたの魔力が影響した可能性が高いと思う。ルーサーが原理を調べるから、できる範囲で協力して貰えると助かる」
「……はい」
「中庭に護衛兵を配置するが、当分は用心して部屋で過ごしてくれ」
メイナードはそう言い残すと、足早に部屋を出ていった。