婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
「メイナード様にも困ったものですね。アレクシア様に頼めばいいのに」
ルーサーが疲れた様子で小さな溜息を吐いた。
「旦那様は、私が公爵家のことに関わるのを嫌っているのではありませんか?」
「それはないと思うんですがね。でも結構頑固なところがあるので、しばらくは意見を変えないとは思います」
ルーサーはやれやれと肩をすくめる。
「ルーサーは旦那様と仲がよいのですね」
その言葉に、彼は目を丸くした。
「そう見えますか?」
聞き返す声は、どことなく不満そうだ。
「違うのですか?」
「はい。毎日口論してばかりですからね。むしろ険悪です」
しかしそう言いながらも、ルーサーの表情は柔らかいものだった。きっとふたりの間には深い信頼関係があるのだろう。
(よかった……)
自然と笑顔になっていた。
体に恐ろしい刻印があり、そのせいで他人を寄せ付けないメイナードだが、彼に心を許せる家臣がいると分かって嬉しくなったのだ。
「とにかくアレクシア様を疎ましく思って関わらせないということではないので、ご安心ください」
「そうでしょうか」
メイナードの態度はアレクシアを避けているように見えるけれど。
ルーサーが疲れた様子で小さな溜息を吐いた。
「旦那様は、私が公爵家のことに関わるのを嫌っているのではありませんか?」
「それはないと思うんですがね。でも結構頑固なところがあるので、しばらくは意見を変えないとは思います」
ルーサーはやれやれと肩をすくめる。
「ルーサーは旦那様と仲がよいのですね」
その言葉に、彼は目を丸くした。
「そう見えますか?」
聞き返す声は、どことなく不満そうだ。
「違うのですか?」
「はい。毎日口論してばかりですからね。むしろ険悪です」
しかしそう言いながらも、ルーサーの表情は柔らかいものだった。きっとふたりの間には深い信頼関係があるのだろう。
(よかった……)
自然と笑顔になっていた。
体に恐ろしい刻印があり、そのせいで他人を寄せ付けないメイナードだが、彼に心を許せる家臣がいると分かって嬉しくなったのだ。
「とにかくアレクシア様を疎ましく思って関わらせないということではないので、ご安心ください」
「そうでしょうか」
メイナードの態度はアレクシアを避けているように見えるけれど。