婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
問題ないように思うが、駄目だった場合せっかく採取した素材が無駄になってしまう。

メイナードはしばらく考え込み、それから諦めた様な溜息を吐いた。

「分かった。素材を上手く持ち帰るのにはあなたが行くのが一番いいだろう。護衛には俺がつく。用意もあるから三日後の出発でどうだ?」

「! 旦那様自ら? ありがとうございます!」

思いがけずメイナードと出かけることになった。

三日後が楽しみだった。


アレクシアの準備はすぐに整った。

素材の採取に関して知識はあるものの経験が少ないので、本当はマナカにも一緒についてきてほしかったが、メイナードの許可が下りなかった。

護衛対象が増えると危険が増すからだと言われたら、従うしかなかった。

そして三日経った目の早朝。アレクシアは素材を淹れる為の袋と瓶を持ち、メイナードが待つ広間に向かう。

広間にはすでにメイナードがいた。予想していたよりも軽装で、いつものの軍服姿。腰には大きめの剣を帯びている。

「旦那様、お待たせしました」

アレクシアが近づくと、メイナードは素早く視線を動かした。

「大丈夫そうだな」

どうやらアレクシアの服装を確認していたようだ。

「はい。ルーサーに動きやすい服を用意してもらいました」
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