恋歌-Renka-
まあ、でもいつか
教えてくれるだろう……
「蒼は嫉妬深いな、私女だぞ?」
「今は男じゃんか!!」
「はあ!?それを言ったら、萌奈だって男だろ!!」
「あ、そうだった…」
そうだった…
じゃねぇーだろうが!!
お前はアホか!!
なんて死んでも口に出来ない。
きっと萌奈が悲しむ………。
「そちらのお兄さんこそ、うちの花音タブらかさないでくれる?」
出たよ、帝
君は何故いつも、よくわからない
タイミングで登場するんだ……
ややこしくなるから
出て来ないでくれないか……?
「いや、もう本当。全然タブらかされてないから、厨房帰ってくれないか?」
心底、嫌そうな顔をして
シッシッと追いやる。
「え、ちょ!酷くない!?何、その扱い?」
「はぁ。もうお前めんどくさい」
「え!?め、めんどくさい!?」
「涼太ばーか。めんどくさいとか言われてやんのー!!ちょーうける!!ねっ、萌奈」
ゲラゲラと下品極まりない
笑い方をする蒼に萌奈が
「うるさいよ蒼。下品な笑い方しないで………」
ピシャッと言いきった。